Hegel,
ヘーゲル


年表& 著作

1795

『民族宗教とキリスト教』(草稿)
「イエスの生涯について」(草稿)
『キリスト教の実定性』(草稿)

1798:

『カル親書』(訳、注解)
『ヴュルテンベルクの最近の内情について』(パンフレット)
『キリスト教の運命とその精神』(草稿)(細谷貞雄・岡崎英輔訳、白水社、1998)

1799

『経済学原理』(訳、注解)
『ドイツ憲法論』緒論(草稿)
イェーナ大学に就職

1800

『一八〇〇年体系断片』(草稿)

1802

「差異論文」(『フィヒテとシェリングの差異』戸田洋樹訳、公論社、1980.)(『理性の復権 : フィヒテとシェリングの哲学体系の差異』山口祐弘ほか訳、批評社、1985)

「遊星の軌道について」(「惑星軌道論」村上恭一訳、法政大学出版局、1991.)

『懐疑主義と哲学との関係』加藤尚武ほか訳、未来社、1991.5

「自然法論文」(『近代自然法批判』松富弘志・国分幸・高橋洋児訳、世界書院、1995

『信仰と知』(『信仰と知』久保陽一訳、改訂版、公論社、1980

『ドイツ憲法論』(清書稿)

「人倫の体系」(『人倫の体系』上妻精訳、以文社、1996)

1803-06

「イェーナ精神哲学大系(いわゆる実在哲学I・II)」(『イェーナ精神哲学』尼寺義弘訳、晃洋書房、1994.3)(『イェーナ体系構想―精神哲学草稿1(1803‐04年)・精神哲学草稿2(1805‐06年)』加藤尚武監訳、座古田豊・栗原隆・滝口清栄・山崎純訳、法政大学出版局、1999.12.

1806-07

『精神現象学』Phänomenologie des Geistes, (『精神現象学』上・下、平凡社ライブラリー、樫山欽四郎訳、1997)(『精神の現象学』 上・下 、金子武蔵訳、岩波書店、2002)(『精神現象学』長谷川宏訳、作品社、1998) (『精神現象学』牧野紀之訳、未知谷、2001) (La phénoménologie de l'esprit, tr. de Jean Hyppolite. Paris : Aubier Montaigne, 1939-1941) 四つ全訳がありますが、一番正確なのはやはり金子訳、訳注も詳しいしね。批判も多い長谷川訳は大意というか、いったいヘーゲルが何を言いたいのかつかむのにはたいへん便利。樫山訳はあんまり理解しやすい訳ではない。ドイツ語学の衰退を嘆いていらっしゃる牧野氏の訳はちょっと誤訳が多いので見てびっくりするのには最適。

1807-1808

バンベルク新聞の編集長につく。

1808

ニュルンベルクのギムナジウムの校長および哲学予備科の教授になる。

1812

『論理学1巻第1分冊』存在論 Wissenschaft der Logik, 1(武市健人訳『大論理学 』(上1・上2・)岩波書店、 改訳版1956)(寺沢恒信訳『大論理学1』以文社、1977)(西村左右光訳『論理学 存在論(1832)〈その1〉』ウインかもがわ、2002)岩波のは漢字が古いやつです。最新の刷ではどうなってるのかは知らないけど。以文社のはなかなかいいのではないでしょうか。

1814

『大論理学』第1巻第2分冊(本質論)(武市健人訳『大論理学 』中)(寺沢恒信訳『大論理学2』以文社、1983)

1816

『論理学2巻』概念論 Wissenschaft der Logik, 2(『大論理学』(下巻)武市健人訳、岩波書店、1956)(『大論理学〈3〉』寺沢 恒信訳、以文社、1999

ハイデルブルク大学の正教授になる。

1817

『哲学的諸学のエンチクロペディー』Encyklopedie der philosophischen Wissenschaften im Grundrisse(第2版 1827、第3版 1830)(『エンチクロペディー』樫山欽四郎ほか訳、河出書房新社、1987)

第1篇 論理学(存在論;本質論;概念論) (『小論理学』真下信一・宮本十蔵訳、改訳、岩波書店、1996.7.)(『小論理学』上・下、牧野紀之訳、鶏鳴出版、2004)(『論理学 哲学の集大成・要綱〈第1部〉』長谷川宏訳、作品社、2002)(『論理学・形而上学』(ヘーゲル哲学体系初期草稿:1)田辺振太郎ほか訳、未来社、1971.)

第2篇 自然哲学(力学;物理学;有機的な自然学)(『自然哲学』上・下、本多修郎訳、未来社、1973・1984)(『自然哲学』上・下、加藤尚武訳、岩波書店、1998.3-1999.2)『 (『自然哲学』(ヘーゲル哲学体系初期草稿:2-3)本多修郎訳、未来社、1973-1984.)

第3篇 精神哲学(主観的精神;客観的精神;絶対的精神) (『精神哲学』船山信一訳、改訳、岩波書店、1996.8

1818

ベルリン大学の正教授になる。

1817-25

「自然法と国家学あるいは法哲学」
(法学部学生P.ヴァンネンマン手稿『自然法および国家学に関する講義―1817/18冬学期講義、ハイデルベルク・1818/19冬学期序説(付録)』ベルリン 阪南大学翻訳叢書、尼寺義弘訳、晃洋書房、2002
(C.G. ホーマイヤー『自然法および国家法―『法の哲学』第二回講義録 1818/19 冬学期』ベルリン 阪南大学翻訳叢書、尼寺義弘訳、晃洋書房、2003
(ディーター・ヘンリッヒ編集『ヘーゲル法哲学講義録 1819/20』中村浩爾・形野清貴・牧野広義・田中幸世訳、法律文化社、2002

1819-28

『哲学史講義』Vorlesungen über die Geschichte der Philosophie(1833-36に出版)(第二版『哲學史』[諸版対照表付]上:武市健人訳・中1:眞下信一訳・中2:宮本十蔵・太田直道訳・下1-3:藤田健治訳、岩波書店、1996-1997.) (ズーアカンプ版『哲学史講義』上・中・下 、長谷川宏訳、河出書房新社、1992)

1820-29

『美学講義』(1837-42に出版)(『ヘーゲル美学講義』長谷川宏訳(上・ 中・下)作品社 、1995)(『美學』(ヘーゲル全集 ; 18a-c, 19a-c, 20a-c)竹内敏雄訳、岩波書店、1995.9-1996.5.)

1821

『法哲学要綱』Grundlinien der Philosophie des Rechts(『法の哲学―自然法と国家学の要綱』上・下、上妻精・佐藤康邦・山田忠彰訳、岩波書店、2000-2001)(『法哲学講義』長谷川、作品社、2000

『宗教哲学講義』(1832に出版)(『宗教哲学』(上・中・下)木場深定訳、岩波書店、2003)

1822-31

「世界史の哲学」1-5, Vorlesungen über die Philosophie der Geschichte(カール・ヘーゲル編集『歴史哲學』(ヘーゲル全集 ; 10-10b) 武市健人訳(上・下)岩波書店、1995)(カール・ヘーゲル編集『歴史哲学講義』(上・下)長谷川 宏訳、岩波文庫、岩波書店、1994)

1824-25

「法哲学の講義」(『法哲学講義』長谷川、作品社、2000

1831.11.14 コレラで病死。

1832-1845 ヘーゲル全集版の刊行が始まる。

1877 書簡集が刊行される。

1905『イェーナ講義』が刊行される。

1931 岩波書店がヘーゲル全集を刊行開始する。

1933-39 コジェーヴの「精神現象学講義」(レーモン・クノーによって編集され、1947年に刊行)。

1938 フランスで『エンチュクロペディ』以外の著作が翻訳され、刊行され始める。

『哲学入門』(岩波文庫 青 629-5)武市健人訳、岩波書店、1952

1798-1831 政治論文集 ヘーゲル政治論文集、金子武蔵, 上妻精訳、上, 下、岩波書店, 1967. (岩波文庫)
  ヘーゲル教育論集 上妻精編訳、国文社 , 1988.1

『ヘーゲル批評集』1・2、海老沢善一訳、梓出版社、1992、2000


参考文献

加藤 尚武 編集『ヘーゲル事典』(1992/02) 弘文堂

WAHL, Le malheur de la conscience dans la philosophie de Hegel, Paris,  F. Rieder (Philosophie : collection de philosophie et de mystique, dirigée par Pierre Morhange ; 5), 1929.

イポリット『ヘーゲル歴史哲学序説』渡辺義雄訳、朝日出版社、1974.9

イポリット「ヘーゲルにおける理性の狡知と歴史」

藤田正勝『若きヘーゲル』創文社 , 1986.1.

ルカーチ『若きヘーゲル』(ルカーチ著作集)生松敬三, 元浜清海訳、白水社、1969.6-1969.11

細谷貞雄『若きヘーゲルの研究』未来社、1971.

ジャン=リュック ナンシー『ヘーゲル―否定的なものの不安』

Allen W. Wood. Hegel's ethical thought, Cambridge ; New York, Cambridge University Press , 1990.

Terry Pinkard, Hegel : a biography, Cambridge. Cambridge University Press, 2001,

Robert B. Pippin. Hegel's idealism : the satisfactions of self-consciousness. Cambridge, New York. Cambridge University Press, 1989.

Charles Taylor. Hegel, Cambridge, New York, Cambridge University Press, 1975
ヘーゲルの政治哲学を論じた本

チャールズ・テイラー『ヘーゲルと近代社会』渡辺義雄訳、岩波書店 , 2000.11. (岩波モダンクラシックス).

Eric WEIL, 1950

PEPERZAK, 1960

Jacques D'HONDT, 1968

上妻精・小林・高柳『ヘーゲル 法の哲学』有斐閣新書

 『精神現象学』関係の解説書・研究書

アレクサンドル・コジェーヴ『ヘーゲル読解入門 : 『精神現象学』を読む上妻精, 今野雅方、国文社、1987

J.イポリット『ヘーゲル精神現象学の生成と構造』上・下、市倉宏祐訳、岩波書店、1972-1973

ハイデッガー『ヘーゲル『精神現象学』』(ハイデッガー全集 第32巻 第2部門 講義(1919-44))
藤田正勝, アルフレド・グッツオーニ訳、創文社、1987.5.

マルティン・ハイデッガー「ヘーゲルの「経験」概念」、『杣径』(ハイデッガー全集 第5巻 )茅野良男, ハンス・ブロッカルト訳、.創文社、1988.8.
『精神現象学』の「はじめに」を一文一文読んでいる。

金子武蔵『ヘーゲルの精神現象学』(以文社 , 1973.9)ちくま学芸文庫、1996

長谷川宏『ヘーゲル『精神現象学』入門』講談社選書メチエ、1999

W.マルクス『ヘーゲルの『精神現象学』 : 「序文」および「緒論」における『精神現象学』の理念の規定』上妻精訳、理想社 , 1981.2.

栃原敏房『ヘーゲル精神現象学研究 : 哲学以前の思想遍歴から哲学体系への発展』福村出版、1976.11

オイゲン・フィンク『ヘーゲル : 『精神現象学』の現象学的解釈』加藤精司訳、国文社、1987.8 (アウロラ叢書)

R.ノーマン『ヘーゲル「精神現象学」入門』宮坂真喜弘訳. - 東京 : 御茶の水書房 , 1982.7.

金子武蔵『精神の現象学への道』岩波書店、1989

金子武蔵講述『ヘーゲルの精神現象学』南佐久哲学会編. - [臼田町(長野県)] : 南佐久哲学会 , 1962

井尻正二『ヘーゲル「精神現象学」に学ぶ』築地書館 , 1975.

山口誠一『ヘーゲル哲学の根源 : 「精神現象学」の問いの解明』法政大学出版局 , 1989.12.

小林道憲『ヘーゲル『精神現象学』の考察 : 否定性の根拠を求めて』理想社 , 1989.10. - (理想哲学選書).

クーノ・フィッシャー『ヘーゲルの精神現象学』玉井茂, 宮本十蔵訳. - 東京 : 勁草書房 , 1991.1. - (ヘーゲル / 藤野渉, 玉井茂監訳 ; 2).

『ヘーゲルの思想』真下信一訳者代表、河出書房新社 , 1963.7. - (世界思想教養全集 / 桑原武夫 [ほか] 編 ; 4).

田原八郎『ヘーゲル精神現象学論考』イザラ書房 , 1978.6.

原崎道彦『ヘーゲル「精神現象学」試論 : 埋もれた体系構想』未来社 , 1994.11

井尻正二『哲学』大月書店 , 1983.3-1983.5. - (井尻正二選集 ; 第9-10巻).

樫山欽四郎『ヘーゲル精神現象学の研究』創文社 , 1961

加藤尚武『ヘーゲル「精神現象学」入門』新版、有斐閣 , 1996.1. - (有斐閣選書 ; [882]).

加藤尚武編『ヘーゲルを学ぶ人のために』世界思想社 , 2001.1.

片山善博『自己の水脈 : ヘーゲル「精神現象学」の方法と経験』創風社 , 2002.4.

ハンス・フリードリッヒ・フルダ『導入としての現象学』久保陽一, 高山守訳、法政大学出版局 , 2002.5. - (叢書・ウニベルシタス ; 739).

ピーター・シンガー『ヘーゲル入門―精神の冒険』青木書店、1995

細川亮一『ヘーゲル現象学の理念』創文社 , 2002

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