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ドゥルーズ『襞』


著作


潜在性virtuele:理念における純粋な多様性。十分にdifférentiéされており(イロニー)、微分的な関係をなしている。 時間と空間が内在している。問題。「どのくらい?」「どのように?」「判明で曖昧」「表現されるもの」「学ぶこと」
それ自体でまったき現実性を所有している理念、世界(=魂の表現されたもの)。多様体。実無限。集合。言語
1<差異的=微分的な諸要素>、2<諸要素の微分的な諸関係>、3<関係に対応した前個体的な諸特異性>→微分的な諸関係と諸要素のシステムは構造である。
@ 個体化の場のなかで具現されるs'incarner。A 個体化の場を展開する種と部分(また個体化の場を覆う質と延長)において顕在化されるs'actualiser=differenciation

→顕在化するs'actualiser, dramtiser, différenciation(ユーモア), création:単独なもの(singulier)が普遍的に反復répéterする。(現働化するように決定するもの= 、胚、個体化individuationの作用(強度によって創造される質と延長のなかで、分化のいくつもの線に沿って、微分的な諸関係を現働化するように決定する)) (分化を行うもの=<時−空>的力動)

顕在性(現働性)actuel: 解。 「だれが?」
 生命vieの形而上学的原理としてのモナド(魂/主体=世界の表現)の絶対的なabsolu内部性(pli)、moi, je=développement, explication。モナドは宇宙を自発的に表現se représenterするのだが、それは自分にとって判明な物質をreprésenterすること(身体corpsを持つこと)によってである。


可能性possible:概念における同一性
他者(=可能な世界の表現)、enroulement, enveloppement, implication

→実在化するse réaliser:法則の秩序に従って特殊なもの(particulier)が一般的に繰り替えされうる。itération(前成説)

実在性real: 現象の物理学的法則としての、物質matièreの無限な外部性(repli)。物質は互いに交通しており、相互に共可能的であり、根拠づけあっているのだが、それはすでに宇宙を表出s'exprimerしている。


個体化=非人称的な個体性。無底。「明晰で混雑」。包み込むimpliqer強度によって構成されている

副次的矛盾

非人称的な個体性

前個体的な特異性singuralité

このもの性

包み込み (complicatio)

定義=名目的〜と実在的〜がある。

判明(clair)=直観的自明性=観念(ideé)→cf.スピノザの 「観念」とライプニッツの「個体概念」

明晰(distinct)=分析的整合性=概念(concept, notion)

真理=同一律にもとづく。コプラのesseを述語の内在(分析的)とみなす。

個体概念(notion individuelle)=神学的には、神が各個体についてもつ完全な観念。

身体=魂に対応する実体的形相(forma substantialis)であり、魂と予定調和する。

実在性(réalité)=事物を事物たらしめる規定ないし制約のこと

四日谷敬子 『個体性の解釈学 : ライプニッツから現代まで』教養図・開架 134:Sh33[W]


Le Pli pp. 25-29 
                    図1→   
対象の変化
・ある曲線が与えられたすべての曲線群と接するとき、その曲線を包絡線(envelope=包み込み、外皮)と言う。微分方程式が解の一意性を持たない時に登場する。
 Oを定点,Pを定直線f上の動点とする。OPの垂直2等分線lの包絡線は,Oを焦点(foyer),fを準線とする放物線となる(図1)。
・対象体:係数に枠づけられた曲線群を変化させるものとして純粋な機能性に帰着し、可能な変化の系列と不可分な対象であり、可変的な曲線をもつ表面と不可分な対象

図6
主体の変化
・観点:焦点を集めて、線分にしたもの?
 フェルマーの原理「光は、ある点Aから別の点A'に達するとき、その間の光路長が極値となるような道筋を進む」 を応用したものが屈折の原理。焦点はA’(図6)。
・歪画法(アナモルフォーズ):円柱形の鏡などを用いて描く絵画の技法。歪んだ遠近法。ある観点から見ることによって正常な像に見える。

                              
連続性
・充満の原理:充足理由律・共可能性・調和の原理などから導き出される観念。ラヴジョイが命名した。
(『西洋思想大事典』の「存在の連鎖」「連続と非連続」などを参照)
・場所と物質:場所は点の中にもあり、それが連続化すると空間を形成する。物質も点の中にもあり、その連続化は物体を形成する。つまり、真空(vide=空虚)、当の空間を満たす物質とは別の実在的空間があるとは考えられない。

射影幾何(平面上に描かれている図形の性質で、その図形を別の平面に射影してもそのまま成立するような性質を調べる幾何学。トポロジーの先駆?)
・円錐曲線:二次曲線の一種(図8)
・デザルグの定理(おまけ): (図9↓)
 2つの三角形 ABC と A'B'C' があり 対応する頂点を結ぶ直線 AA' 、BB' 、CC' が1点で交わり、対応する辺 BC と B'C' 、CA と C'A' 、AB と A'B' またはその延長が交わるとき、それらの交点が1直線上にある
円0とその内部の点Pが与えられている。
@円周上に任意の点Qをとる。
A線分PQの中点をMとする。
B線分PQの垂直二等分線MXを引く。
このとき直線MXは、2点O・Pを焦点とする楕円の接線である。

充足理由=包摂=出来事と述語の一致=主語(事物の本性、知見notion)=概念concept=個体

notioは「概念だけではなく、命題をも含んだ知識」(「デ・フォルダー宛書簡」著作集9巻)

pp. 56-58

包摂、あるいは分析についての二つのタイプ

               −明示的な場合
 本質に関する真理(必然的)
               −潜在的な場合(syncatégorématique共範疇的)

 実存するものに関する真理(確実的)−潜在的

←どちらの真理についての分析も無限である。

定義について

 定義されるものdefiniendumm:=定義するものdefiniens(根拠)

この両者の自同性が相互的包摂をなす。

1. 定義するものは、もっとも単純な諸事項からなる

2. 本質の定義とは、事象的な定義である

3. 論証は定義の連鎖からなる。

4. 定義するものは定義されるものに先行しているが、これは時間的な秩序ではなく、puissanceに従っている。

 

判明(clair)=直観的自明性=観念(ideé)→cf.スピノザの 「観念」とライプニッツの「個体概念」

明晰(distinct)=分析的整合性=概念(concept, notion)

真理=同一律にもとづく。コプラのesseを述語の内在in-esse(分析的)とみなす。

個体概念(notion individuelle)=神学的には、神が各個体についてもつ完全な観念。

身体=魂に対応する実体的形相(forma substantialis)であり、魂と予定調和する。

実在性(réalité)=事物を事物たらしめる規定ないし制約のこと

四日谷敬子 『個体性の解釈学 : ライプニッツから現代まで』教養図・開架 134:Sh33[W]


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